育成の違いから見る、日本人とオランダ人の身体の使い方

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今日は帯同するFCユトレヒトU-12の練習試合でした。珍しく、今週はリーグ戦はお休みです。

 

FCフォーレンダム

対戦相手はFC フォーレンダムU-12。オランダでは湖に面した港町として有名。その町並みはオランダでは珍しく坂道が多く建物もとても趣があります。オランダ名物ハーリングも美味しくいただけます。

そしてFC フォーレンダムといえば、2003年にわずか半年ですがFCユトレヒトに在籍した藤田俊哉さんの退団試合の対戦相手でした。当時のことを知るスタッフからは、「彼はいい選手だった」という話をよく聞きます。

そんなことを思い出しながら迎えたこの試合は、なんとも奇妙なことがありました。

 

両手で投げながら、立ち足がコントロールできない!? 驚きのファールスロー乱発

前半途中から、ファールスローによって相手ボールになるシーンが自チーム、相手チームに頻繁に見られるようになりました。途中から気になって数えていった結果、なんと一試合を通して2チーム合計12回ものファールスロー。審判がちょっと厳し目のジャッジだったとはいえ、これはさすがに多い、と思いました。

同世代の日本人の子ども達と比べても、ここまで取られることはそうないでしょう。何度か審判に注意されれば、勝手に修正できると思います。でも、今日の子ども達はそうではありませんでした。

ちゃんとボールを頭の上を通過させるとか、足を地面につけたままとかを意識しながら投げる、ということがなかなか上手くいきませんでした。

 

育成トレーニングの考え方の違い?

確かに、多くのオランダ人のユースの選手はそれほどコーディネーションに特化したトレーニングに時間を割きません。日本ほど多くコーディネーショントレーニングに時間を割かなくても、サッカーのトレーニングの中で勝手に必要な動きのコーディネーションがついてくると考えています。実際、ユースの選手も年齢が上がればプレーにコーディネーションが伴ってくるので、サッカーに必要な動きは最低限スムーズにできるようになっています。むしろコーディネーションよりも、相手を見てサッカーをする、【判断力】のほうにフォーカスしていると言っていいでしょう。

うちのチームの監督も「なんでスローインくらいできないんだ」なんてイライラしてましたが、「来週練習するの?」と聞くと、「ゲーム形式の中で身に付ける。特別な練習はしない。それよりサッカーのトレーニングのほうが大事だ」と言っていました。ユースの上の年代でスローインも満足に投げられない選手というのは見たことがありませんから、おそらくこのやり方で勝手に出来るようになっていき、結果として一つの正解と言えるのでしょう。

逆に日本では、上手な身体の使い方がサッカーにおいてもプレーや技術の向上に繋がると考え、ユース年代から毎回のトレーニングにコーディネーションを組み込んでいるチームも多いと思います。

一応申し上げておきますと、私はどちら派でもありません。あえて言うなれば、両方大事派です。都合のいい人間なんです。笑

これらを踏まえて大人の選手を観察してみると、ユース年代のトレーニングがもたらすものに、いくつが違いが見えてくるものだとも思います。

例えばユトレヒトのトップチームのコーディネーショントレーニング(ミニマーカーを使ったステップトレーニング)を見ていると、ほかの選手と比べると高木善朗選手の身体の使い方、敏捷性は際立っています。おそらく日本の育成のほうがコーディネーションのトレーニングを多く行っているからこそ(あとは彼自身のポテンシャル)の違いなのではと考えられます。

 

身体の使い方とサッカーのトレーニング

今回のスローインに見る日本人とオランダ人との違い。日本が世界で戦う際の長所の一つである敏捷性や身体の使い方は、体格もありますが、育成の考え方の違いから生まれたものであるとも言えると思います。どちらがいいとハッキリ言い切れないところが難しいですが。とりあえず前回の日本対オランダ戦はドローでしたから、この私の勝手な議論に対する結論を導き出すことは、しばらく保留でしょう。

ただ、サッカーのトレーニングを行いながらコーディネーションをどう鍛えることが出来るか、というのはここ最近の私の中でのホットな話題ですので、いろいろ模索してみようと思います。

とにかくうちのチームに関しては、ちょこちょこ足が上がってファールスローになるのが今日に限らず結構多いんです。ちゃんと学習しなさいよと言いたくなるので、早く身につけて欲しいとは思います。笑

一応みんな、サッカーは上手いんですけどね。。。

 

 

Yasu


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