素早い対応が復帰への近道!応急処置の重要性 その①

診察

サッカーをされている方の中には、大なり小なり、何かしらの怪我をされた経験がある方も多いと思います。

相手との接触も多いスポーツですから、誰だって怪我をしてしまう可能性を持っています。

それでは、怪我をしてしまった選手は次に何をすべきなのでしょう?それはズバリ、応急処置です。

 

スポーツをする人なら知っておくべき【RICE処置】

応急処置と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

湿布?塗り薬?痛み止め?いえいえ、大事なのはそう【RICE処置】です。

  • 休養(Rest)
  • 冷却(Icing)
  • 圧迫(Compression)
  • 挙上(Elevation)

応急処置の4つの原則の頭文字をとってRICE処置と呼ばれます。

まず怪我とは2種類に分類されます。転倒や衝突などの外力が加わり、組織が損傷する「外傷」と、繰り返しの運動負荷によって慢性的に発症する「障害」の二つです。

今回の話題であるRICE処置は主に「外傷」に対して行われます。

 

「炎症」をコントロールして、早期回復を図る!

外傷によって患部には「炎症」という反応が起こります。炎症は患部の修復にとって必要な反応ですが、過度の炎症によって患部の損傷が増大してしまうという側面も持っています。応急処置のポイントは、この炎症をどのようにコントロールするか、という点にあります。

 

安静(Rest)では、まず患部を安静にして、血液循環を抑えます。患部は小さな血管や細胞が傷つき、血液や組織液が漏れ出しています。これが腫れの原因となるわけですが、そこで血流を抑えることで、腫れが広がることを防ぎます。怪我をしたら、まずは運動を中止しましょう。

 

次に冷却(Icing)では患部を冷やして炎症反応を抑えます。患部には実際に熱が発生しており、組織が低酸素状態になって放っておけば損傷が広がってしまいます。冷却することで過度の炎症を抑えるとともに、血管を収縮させて血液が漏れ出るのを防ぎ、腫れを抑えます。

冷やすのはもちろん氷を使うことがベストなのですが、家庭用の氷を使う際には注意が必要です。家庭用の冷蔵庫で作られた、霜の張った氷の温度はマイナスになっています。この氷を直接肌に当てていると、十分な冷却効果を得られない上に、凍傷の危険性もあります。少し溶かしてから、もしくは氷水にして使うのがベストです

時間も20~45分を目安に行いましょう。短い時間では、表面は冷たく感じても、深部まで冷却効果が届いてない可能性があります。指と太ももといった部位による長さの違いも当然あります。

間隔は1~2時間は空けるようにしましょう。その理由は、炎症は組織修復に必要な反応ですので、全てを取り除くことは望ましくないからです。

湿布やコールドスプレーといった方法は、確かに痛みを和らげる効果はありますが、冷却効果をあまり期待できません。冷やす目的であれば、やはり氷がベストです。

 

<続く>

 

Yasu


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