サッカーのピリオダイゼーション

Mentorship

先週の水曜から日曜にかけて、「サッカーのピリオダイゼーション」理論のMentorshipコースを受講してきました。5日間、朝から晩までぶっ通しで同理論の全てを扱った、なかなかタフなコースでした。

「サッカーのピリオダイゼーション」理論とは、運動生理学者でもあり、一流サッカーコーチでもあるレイモンド・フェルハイエンという人物が提唱した理論です。

その目的は、サッカーの試合で90分を通して質の高いプレーを続けることが出来るようになること。そしてその理論の内容は、戦術的トレーニング、コンディショニングトレーニング、オフ、リカバリートレーニング、トレーニングマッチなどを緻密にプランニングすることで構成されています。

プレシーズンからスタートして、シーズンを通し、疲労回復にかかる時間を考慮しながら、公式戦や戦術トレーニング、リカバリートレーニングを調整してプランニングしていきます。

そこには必ず、選手が心身共に100%フレッシュな状態でトレーニングに臨む、という絶対に守るべきルールがあり、そのためにはトレーニングの負荷を個別に調節することもあります。

100%フレッシュな状態でトレーニングに臨むことで、トレーニング効果をしっかり得ることと、怪我人を出さないという目的があるのです。

 

【怪我人を出さないトレーニングプラン】

私がこの理論を知ったのは渡蘭してからですが、衝撃を受けたのは、【怪我人を出さないことを前提にトレーニングプランを組んでいるということ】です。日本には、私自身を含め、怪我によって辛い時間を過ごした選手、サッカーを諦めなければならなかった選手、今現在も怪我と戦っている選手は数多くいると思います。

また「怪我の予防」とは、日本でトレーナーと呼ばれる方々が、選手が高いパフォーマンスを発揮するために、達成すべきことだとして取り組まれている最大の課題のうちの一つです。私もそのことに頭を悩ませている一人です。

もちろん、この理論で怪我に関する全てが解決されるとは到底思っていません。それでもこの理論によって、今までよりも多くのサッカー選手を怪我から守ることができると考えています。それは、私が生涯かけて取り組みたいと考えている、「メディカルスタッフとしてサッカー選手をサポートし続ける」ことを実行していく上で、決して欠くことのできないものだと実感しています。

この理論は本来、コーチングスタッフが扱うものですが、私としてはメディカルスタッフもこの理論を知り、最低でも理解、実行できるようになることが必要だと考えます。それは、この理論にもリハビリテーションの分野があるからです。

 

【世界中でも注目を浴びている理論】

この理論は世界中でも注目を浴びています。それは、今回のMentorshipコースの参加者の顔ぶれから見ても明らかです。参加者の出身国はベルギー、スコットランド、イングランド、ノルウェー、アルメニア、インド、ルーマニア、スロベニア、オーストラリア、クロアチア、スウェーデンと様々です。周りは各国リーグのトップチームのコーチングスタッフや育成スタッフ、メディカルスタッフ、協会スタッフという、なんだか自分が場違いに感じた空間でした。

日本でも、近年この理論の講習会が開催されるようになり、その参加者数も年々増加していると聞いています。日本サッカーが強くなっていくためにも、この理論を用いてチームを強くするコーチが多くなっていくことを願っています。

 

Yasu


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