なでしこ安藤選手の怪我、腓骨骨折について考えてみる

ギプス

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先日開幕されたFIFA女子ワールドカップカナダ大会で、我らがなでしこJAPANは初戦をスイスと戦い、1-0で勝利しました。

素直に勝利に喜びたい一方で、残念なニュースも飛び込んできました。

スイス戦で負傷により途中交代した安藤選手の診断が、腓骨外踝骨折と明らかになりました。

この腓骨に限らず、足関節の骨折というのは、意外とサッカーシーンでも起こるものなのです。

今回はその腓骨をはじめとする足関節の骨折について解説していきます。

 

<<腓骨外果骨折とは?>>

今回の安藤選手の骨折部位は「腓骨外果」という事です。

あまり聞き慣れないかもしれませんが、腓骨というのは膝下の脚を構成する二本の骨のうち、外側にある細い骨です。

そしてその一番下の部分を「外果」と呼びます。

この外果とはいわゆる外くるぶしのことで、腓骨外果骨折とはすなわち外くるぶし、及びその少し上部の腓骨の部分にまたがって骨折したということです。

レントゲンなどもちろん見ていないので憶測の域を出ませんが、おそらく安藤選手の骨折はこの周囲に起こったのでしょう。

 

<<どうやって起こるのか?>>

足関節の骨折は足首を捻った際に、靭帯に引っ張られたり、足関節内部の骨に突き上げられて骨折したり、発生の仕方にいくつかのタイプがあります。

気になる方は「Lauge-Hansen分類」でグーグル先生に訊いてみてください。

安藤選手の受傷の瞬間を何度か繰り返してみたところ、相手GKと接触する瞬間に若干接地しており、そこから足首を捻ったという見方ができます。

(転倒時に別の捻り方をしている可能性も無くはないですが…)

捻った方向は回外+内転+底屈。

 

この捻り方でよく起こるのは足関節の内反捻挫なのですが、それにさらに腓骨外果骨折も加わったというのは、それだけ足首にかかる力が強かったということですね。

(※ちなみに本来の分類では回外+内転のみなのですが、今回の安藤選手の場合それに底屈も加わっていたので、さらに腓骨への負荷が掛かったのでしょう。)

 

<<骨折はどれくらいで治るのか?>>

さて、特に気になるのが骨折の治癒にかかる期間です。

骨折の程度がヒビレベルなのか、骨がずれているのか、保存して治すのか、手術して固定するのか、骨折の部位によっても変わってきます。

あえて目安を言うのであれば早くて4週。今回の様に関節を構成する骨で、もし完全骨折だった場合、関節の機能を取り戻さなければスポーツ復帰は出来ませんから、長くて12~16週といったところでしょうか。

もちろん、骨折そのものの治癒を早める超音波系の機械というものもありますから、それらの使用によっては早まる可能性もあるでしょう。

「腓骨外果骨折」以外に情報が無いなかでは、残念ながら何とも言えませんね。。。

 

<<リハビリに大事な事>>

どのようにリハビリしていくか、その流れをざっと説明します。

腓骨は足首という関節を構成する骨です。

そこを一定期間固定することで、同時に足首も固定されてしまうので、骨の治癒が進んだらそちらの機能回復にも取り組む必要があります。

足首の動きが出るようにして、落ちた筋力を取り戻していかなければなりません。

靭帯の損傷も同時に起こっている可能性が高いですから、足首の安定性を取り戻すトレーニングも必要です。

もちろん、復帰を前にすればコンディションそのものを整える必要もありますよね。

 

<<まとめ>>

今回はなでしこJAPANの安藤選手の怪我を取り上げてみました。

今回の様に、捻挫と似たような足のつき方から発生することもあります。

これまで何例か腓骨を骨折したサッカー選手を観てきました。もちろんリハビリにはそれなりに時間がかかりましたが、全員無事に競技に復帰できています。

とはいえ、この怪我によってW杯からの離脱を余儀なくされた安藤選手の無念は計り知れません。これから復帰を目指してリハビリされることと思いますが、一日でも早い回復をお祈りしています。

 

 

Yasu


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