トレーナーがフットボールブレイニングをサッカーの現場で扱う方法

Brain

先日のナショナルフットボールシンポジウムにて、代表のレイモンド・フェルハイエン氏の講演に、「Football Braining/フットボールブレイニング」というものがありました。

私の持っていた前情報によると、「メンタル」という表現を使わずにサッカー選手の心理状態をひも解いていく考え方であり、指導者がより具体的に捉えることができるようになるそうです。

 

≪「脳」も「身体」の一部≫

まずレイモンド・フェルハイエン氏は「心」という概念は「身体の一部」だとしています。サッカーに必要なコンディションの一つに、「脳」の状態、すなわち「思考」も含まれていると考えるべきだということです。

それでは、「思考」というコンディションはどのようにプレーに影響しているのでしょうか?

 

≪自分の外の要因をコントロールするのか、逆にされるのか≫

 

例えばある選手がゴール前、GKと一対一の場面になったとします。この選手が試合に「ミスしたらどうしよう。。。」と失敗への恐怖を抱えたまま臨んだ場合、他にも日常生活の問題を頭の片隅に置いたまま臨んだ場合、ミスする確率は高くなるとしています。その理由として、恐怖といったネガティブな感情はアドレナリンの放出を抑制するため、筋活動の低下を招き、パフォーマンスが低下すると考えられています。

このような恐怖やその他の問題、判定への苛立ちなどを「外的要因」とし、これらを頭の中に抱えている状態は「サッカーを考えていない」としています。様々な外的要因が選手に関わってきますが、その外的要因をコントロールしてサッカーを考えているか、逆に外的要因を考えてしまって、それにパフォーマンスをコントロールされてしまうのか。この「サッカーを考える=Thinking Football」を維持することが重要とされています。

 

≪メンタルが強い・弱いで片付けない≫

サッカーを考えているか、それ以外のネガティブな感情に支配されているか。それによる生理学的な反応がパフォーマンスに作用すると考えられるようになりました。

これによって、決定的な場面での成功や失敗が、メンタルの強さ・弱さで片付けられずに、頭の中でサッカーを考え続けているか、というコンディションの観点から議論ができるようになると思います。

ではどのように頭の中でサッカーを考え続けるか、という方法論に関してはこの場では言及されませんでした。おそらくどこかで実践中だと思われるので、今後の報告が楽しみです。

 

(※2017/4/19追記)

現在僕はフィジオセラピストとしてサッカーチームに関わっていますが、フットボールブレイニングがトレーナーの仕事おいて必要なのか、必要でないのか、最近特に考えるようになりました。

フットボールブレイニングについて詳しくは以下のリンクからどうぞ。

Masterclass Football Braining ① ~意識下と無意識下~

Masterclass Football Braining ② ~【Think Football】を鍛える~

「フットボールブレイニング」のすすめ/レイモンド氏ウェビナーレポート(前編)

「サッカーというスポーツに必要な思考」

これがフットボールブレイニングであり、そのために

「サッカーのシチュエーションでトレーニングを行い、Think Footballの状態を作り出し、それを維持する能力を鍛える」

 

これがフットボールブレイニングを高めるために必要な考え方です。

それを踏まえると、サッカーのトレーナーがフットボールブレイニングを使う場面というのは、リハビリをフィールドで行うときなのだろうと思います。トレーナーがサッカーを意識したリハビリ・コンディショニングを行うとき、サッカーのシチュエーションに出来るだけ近づける必要があります。

この時の選手へのアプローチの仕方に、フットボールブレイニングが応用できる気がしています。

そんなカンジです。まとめてたら自分でも良く分かんなくなりました。

もうちょっとしたらもう一回まとめ直します。おしまい。


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