Masterclass Football Braining ② ~【Think Football】を鍛える~

Think Football

【Masterclass Football Braining】のセミナーを受けて、前回は【意識下】と【無意識下】についてのお話でしたね。

Masterclass Football Braining ① ~意識下と無意識下~ | フットボールノコトバ。

 

 

 

無意識下の状態でプレーすることができれば、自分が本来持つ能力が発揮でき、ネガティブな外的要因によってそのプレーが妨げられることもない、ということが言えるようです。

ちなみにここでいう【無意識下】とは、全く何も考えていない状態、というわけではありません。「無意識的にサッカーに集中出来ている状態」を指します。サッカーに集中するために、「集中しろ」「サッカーのことだけ考えろ」と頭のなかで唱えているとしたら、それは意識下での話になります。それではネガティブな外的要因が現れたとき、その集中は途切れてしまいます。

前回の記事ではこの無意識にサッカーを考えている状態を「Thinik Football」と呼び、これを保つことが理想とされています。

では、この【Think Football】はどのようにトレーニングしていけばいいのでしょうか?

 

【Football Brainingこそがコンディショニング方法】

Think Footballの能力を向上させるトレーニングを説明するためにレイモンドは、トレーニングはOverloadを起こすことが原則であるという基本からまず入りました。筋力を鍛えるにはストレングストレーニング、心肺機能を鍛えるにはフィットネストレーニング、そして脳を鍛えることこそが【Football Braining】トレーニングであるというのです。

脳にOverloadを引き起こさせるためには、脳にサッカーのことを集中して考えさせる必要があります。そのために最も適したトレーニングの一つとして、「フットボールコンディショニング」を挙げています。つまり、「サッカーのシチュエーションでのトレーニング」が最も効果的に【Think Football】を鍛えることが出来るということです。

トレーニングによって鍛えたいのは「無意識的に」サッカーを考える能力です。すなわち、極端な話をすると、ラントレーニングはFootball Brainingになりえません。なぜなら、サッカーの試合中、走ることに意識を集中している選手はいないからです。試合中、選手は本来サッカーのことを考えながら走っているため、走りそのものに関しては無意識です。

 

【試合中の失敗と心の関係】

試合中にプレッシャーのかかる場面でミスキックをしたとき、それを「メンタルが弱いから」と片付けてはいけない、ということは以前のまとめの記事でもお話した通りです。

新概念「Football Braining」これまでのまとめ | フットボールノコトバ。

 

 

 

このミスキックに直結する理由としては、「ボールを正確に蹴らなかったこと」、間接的な理由としては、「もし失敗したら…というネガティブな感情が生まれ、アドレナリンの量が減少し、キック動作に影響を及ぼしたこと」という2つが考えられます。

このプレッシャーのかかる場面でのミスの改善策として、【弱いメンタルを叩き直す】ということがひたすらキツいラントレーニングをする理由のひとつになっていた部分もあるかと思うのですが、上記の理由から、ラントレーニングはミスを引き起こさない心理状態を作り出すという目的においては、現実的ではないということが言えると思います。大事なのはネガティブな感情が生まれないように、プレッシャーがかかる場面でも【Think Football】を維持することであり、素走りからは【Thinik Football】を維持する能力は向上しません。

つまり、なによりも大事なのは【サッカーのシチュエーションでトレーニングすること】だったのです。これまではそれが脳以外のフィジカルコンディショニングに効果的だとされてきましたが、脳にも効果があるということが言えるようになってきたということですね。

 

【考え方が大事】

脳にOverloadを引き起こすFootball Braining、その実態は「サッカーのシチュエーションでトレーニングを行い、Think Footballの状態を作り出し、それを維持する能力を鍛えること」ということがまとめになるかと思います。

しかし、このサッカーのシチュエーションでトレーニングする、ということは口で言うよりも難しいことだと思います。もしトレーニングにピッチ内で起こらない要素が入っていて、選手がそれに慣れてしまえば、当然ピッチに立った時に状況が異なるわけですから、試合中にThink Footballの状態にもっていけないような気がします。実際のところはどうなんでしょうか。。。

とにかく、サッカーとは何か、ピッチの上では何が起こっていて、それをトレーニングで再現するためにはどうするかが分かっていないといけない、ということは確かだと思います。

そして、大事なのはやり方よりも考え方です。これは、【サッカーのピリオダイゼーション】でも同じことです。必ずしも、レイモンドがやっているトレーニングフォームでやる必要はないのです。「Football Brainingとは、サッカーのシチュエーションでトレーニングを行い、Think Footballの状態を作り出し、それを維持する能力を鍛えること」という考え方に沿って、あとは各コーチのクリエイティブさに委ねられてトレーニングはされるべきだということですね。

まだまだ奥が深そうなFootball Brainingです。少しずつ取っ掛りが見えてきたので、これについて考える時間も増やしていこうと思います。また、今回のまとめはセミナー中に久しぶりの英語を聞きながら必死に理解したものですから、解釈がずれていたらどうしよう、とかも思っています。汗 この記事の内容についても、機会があれば訂正・補完していきます。

 

 

Yasu


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