2014年W杯まとめ② 世界のサッカー

世界のサッカー

前回の記事では日本らしいサッカーというものは何なのか、W杯での戦いの様子からまとめました。今回は、世界のサッカーはどうだったのかを書いていきます。

2014年W杯まとめ① 日本らしいサッカー

 

 

 

優勝はドイツ、準優勝アルゼンチン、3位オランダ、4位ブラジルと終わってみれば上位はサッカーの列強国で占められていました。コスタリカやアメリカ、ベルギーなどベスト16に進んだチームの活躍も今大会を盛り上げてくれましたが、大御所の戦いぶりもやはり勉強になることばかりでした。

 

試合中の適応力が高かったオランダ

今大会前のオランダ代表について、半数がエールディビジ在籍の選手で占められており、一般的に下馬評はそれほど高くはありませんでした。2012年のユーロで惨敗してしまった過去から抜け出したいオランダサッカーの命運は、ルイ・ファンハール監督に委ねられましたわけですが、典型的なオランダサッカーの形である1-4-3-3のシステムにこだわることなく、相手チームの戦い方に対し十分に準備して臨み、見事3位となることができました。オランダ国内のこの結果に対する反応はとてもポジティブでした。グループリーグでの戦いぶりや決勝トーナメントの戦いぶりなどを見て、「相手のサッカーにいかにして勝つか」がとても考えられているサッカーだったと思います。

 

大会を通してコンディションが上がっていったアルゼンチン

今大会は序盤こそ勢いのあるサッカーでは無かったものの、試合数を重ねるごとにそのプレーの強度は上がって行きました。途中ディ・マリア選手の怪我による離脱はありましたが、決勝では明らかにコンディションにおいて不利な状況でも90分間互角に戦い抜いたのは見事でした(ドイツは準決勝を90分で終えて中4日、アルゼンチンは準決勝を120分+PKで終えて中3日)。この影にコンディショニングの専門家、レイモンド・フェルハイエン氏がいたことは、無関係ではないでしょう。私がこのコンディショニングの分野について現在勉強中であることを除いても、注目すべきポイントだと思います。大会の中で試合をこなすごとにコンディションを維持・向上させていくということは、これまでの「ひとつの大会では総力戦になり疲労は溜まっていくもので、コンディションが落ちていくのが当たり前」だった戦い方を考え直すことに繋がるのではと考えています。

 

‘00年からの改革の集大成を見せたドイツ

今大会を通して磐石な試合運びで決勝まで進み、決勝点は途中出場のマリオ・ゲッツェだったという層の厚さも見せつけてくれたドイツ代表。ここまでの圧倒的な強さの裏には、レーヴ監督が長期政権を担ってきたことをはじめ、’00年から各クラブに育成アカデミーの設立を義務付け、協会とクラブが同じビジョンを持ってここまでやってきたという長期的な取り組みがあったようです。それだけでも今後の日本サッカーの発展のヒントがあるような気がします。

 

グループリーグ敗退を喫したスペイン

グループリーグを敗退してしまったスペインですが、そのパスサッカーが対戦国にとって脅威であることは今後も変わらないことだと思います。ただ今大会敗退してしまったのは、理想のプレースタイルが発揮出来なかったときにどうするか、たとえば初戦のオランダ戦のように、オランダはあらかじめスペインの良さを消す戦術を選択してきましたが、それに対して策を持たなかったことが原因かなと思います。これは、日本代表にも通じるところですね。

 

このように今大会における世界のサッカーの様子を見てみると、日本が学ぶべきところはたくさんあると感じます。オランダのように大会に向けて万全の準備をし、必要に応じて得意の形を変えても戦える戦術、アルゼンチンのように大会を戦い抜くコンディショニング、ドイツのように目の前の大会だけ見るのではなく、長期に渡って自国のサッカーを成熟させていく取り組みはどれも日本に足りなかった事なのではないでしょうか。

 

それでは次回は、今大会における日本のサッカーと世界のサッカーを踏まえて、日本サッカー全体がどう変わって行く必要があるか、という点について書いていきます。

 

 

Yasu


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