ジュビロ磐田U18 vs FCユトレヒトU19②~日本サッカーの特徴~

サッカーボール 日の丸

ここ最近は先日ドイツ・オランダ遠征に来たジュビロ磐田U18とFCユトレヒトU19の試合について書いていて、これで3回目になりますが、とりあえず今回で一区切りです。一回の記事でさらっと書いてしまおうと思ったりもしてたんですが、正直それは難しかったですね。書きたいことは山ほどあって、頭の中を整理するのにも時間がかかってしまいました。

 

というわけで、前々回は運営、前回は試合の細かな点について、そして今回は日本サッカーの特徴に改めて目を向けながら、試合全体の感想を書いていきます。

はじめての遠征受け入れ ~ジュビロ磐田U18オランダ遠征のお手伝い~ | フットボールノコトバ。

 

 

ジュビロ磐田U18 vs FCユトレヒトU19①~いろんな視点から感想~ | フットボールノコトバ。

 

 

 

【試合全体の感想】

試合トータルで見て、ハーフラインを越える所までは両チーム間でそれほど優劣はつかなかったように思います。しかしそこからの展開は、攻撃のスイッチが入る縦へのボールの精度と、ゴール近くまでいった時の技術の差から、違いが出てきたと思います。よりDFが警戒する縦パスと、ゴール前という最もスペースが無く守備が厳しくなる場面での足元の技術はやはり重要な要素ですね。この部分では明らかにジュビロが上回っていました。

また、試合中にプレーを選択するときに、相手を見てそれを行っているか、というのは重要なポイントだと個人的に思っています。オランダでオランダサッカーを学んでいるため、ということもありますが、ジュビロの試合運びを観ていて、ここから攻めればもっと楽なのにな~という場面が良く目につきました。具体的には、相手が3枚いる所に4人、5人かけて崩そうとボールのあるところに人が集中すると、ちょっと窮屈なんじゃ、と思ったりしました。さすがにそのくらいの人数になると、ジュビロの足元の技術をもってしても崩しきれていなかったりしました。わざと片方のサイドに集中させておいて、空いた中央から攻める、などなど相手の状況を見て決めるのが大事なんじゃないかと思います。

もちろん、ジュビロの戦術を把握していたわけではありませんでしたので、試合を観ていてなんとなく感じたところです。

 

【オランダサッカーと比較した、日本サッカーの特徴】

昨夏にもいくつかのJクラブの下部組織がオランダ遠征にやってきましたが、今回のジュビロと共通して言える特徴は技術の高さ俊敏性ハードワーク・周囲との連係でしたね。あとは、その技術があるからこそ可能なことですが、何人相手が待ち構えているとしても、細かいパスで崩そうとするという点も似ていました。この細かいパスワークは誰もが思う日本のクラブの特徴の一つですね。クラブごとで戦い方に違いはもちろんありますが、オランダのクラブと比較すると、やはり大きな特徴だと思います。

以前行われた日本対オランダの代表戦でも、同様の特徴が表れていました。特にゴール前の密集地でのワンタッチプレーは俊敏性が伴っていますから、それについていくことは相手DFにとっては容易なことではないですね。

日本のチームが、その技術をオランダのように相手を見て選択するプレーで発揮するとおもしろいサッカーになるのにな~とか思ったりもしました。もちろん、ここまで狭いスペースでのサッカーに取り組んでいるからこそ、ここまでの技術が身に付いたとも考えられます。しかし、相手を見てプレーを選ばせる指導の中に、自然と技術が反復されるようにやっていけば、ひょっとしたらひょっとするかもしれないですね。

攻撃面とは反対に、守備面では今回のユトレヒト戦のように良いポジショニングの選手がボールを持った時に、守備の陣形を整える前に攻められると、もろさを見せてしまうと思いました。代表戦のファンデルファールトの正確なサイドチェンジからフリーのロッベンが得意の内側に切れ込んで決めたゴールなどが、その典型だと思います。全体が連動して守備すると強いですが、その連動が一歩遅れて個の力でどうにかしないといけない時というのは、やはり難しいところなんだと思います。

戦術以外でいえば身体の使い方も、同じピッチ内で比べてみるとよくわかりますが、単純な切り返しや動き一つ一つの繋ぎは日本の選手のほうがスムーズでタイムロスが少なかったです。これはボールを持った時の技術やオフザボール時の俊敏性に通じるところですね。身体つきはオランダ人のほうが大きく筋肉もついていましたが、身体の使い方そのものが伴っていなかったので、試合中にそれが特に有利に働いたというシーンは少なかったですね。個人的には、筋肉を大きく強くすることの前に、自分の思い通りに身体を動かせるそうになることが大事だと思っています。ウェイトを使った筋トレはそのあとに来るべきではないかと。そしてその思い通りに動かすという部分は、筋肉を個別に動かすことだけ繰り返しトレーニングをしていても身に付くものではなく、競技特性に気を配ってトレーニングする必要があると思っています。

 

【サッカーを観る眼を鍛える】

今回の遠征もそうですが、試合中にチームの戦い方などを分析するのは難しいですね。指導者の方々の眼にはどのように見えているのでしょうか?本職は指導者ではなくメディカルスタッフですが、サッカー選手へのサポートを極めるためにも、サッカーを分析する眼はもっともっと鍛えていきたいですね。先ほど「競技特性」と書きましたが、サッカーを理解する必要があるのは、メディカルスタッフも同じです。サッカーを勉強すべきなのは、指導者だけではないです。ということで、ぼちぼちオランダは国際トーナメントの時期に入っていきますので、機会があればどんどん観に行きたいなと思っています。

 

 

Yasu


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