センターバックの横パス一本で状況が変わる

人形キック

今日はFCユトレヒトU15のリーグ戦でFCフローニンゲンU15と対戦、3-0で勝利しました。

これで3戦2勝1分けで、少しずつ波に乗ってきた感じです。

そんなこの試合のポイントはセンターバックでした。

 

ビルドアップのカギを握るセンターバック

オランダのサッカーでは最終ラインからのビルドアップが一般的です。

その舵を取るのはセンターバックで、横パスにするのか、ドリブルで上がっていくのか、前線に縦パスを送るのかを決めます。

2枚のセンターバックのどちらかがボールを持ったとき、相手がどのようにプレスをかけてくるかでプレーの選択が変わってくるのですが、目の前にドリブルスペースがある時はドリブルで入っていき、中盤で数的優位を作ります。

逆に前が詰まっているときはもう一方のセンターバック(もしくはサイドバック)にパスをして、前が詰まっていないサイドからドリブルで侵入させます。

その判断をするセンターバックは、ビルドアップにおいてとても重要な役割を担っています。

今回は両チームとも1-4-3-3のシステムであるとして話を進めていきます。

 

ドリブルの成功を左右させる横パス

攻撃のセオリーとして、まずは中央から攻めるのが、ゴールに対して最短距離であるため優先されます。

すなわち、センターバックがドリブルで中盤に入っていくシチュエーションを作りたいわけです。

そうして中盤で数的優位が作られれば、各所で2対1の数的優位を作り続け、ドミノ崩しのようにボールを前に運ぶことができます。

ところが相手もそれはされたくないので、センターフォワードやトップ下はセンターバックに対してドリブルで入ってこられないようにポジションをとって守備をします。

相手が前線からボールを追いかけるプレスをかけてこず引いている時、センターバックはDFラインやキーパーとの間でボールを回してドリブルで入っていくスキを伺います。

ここで大事なのがこの「横パス」です。

横パスを回すことで相手のマークはそのたびに修正されるのですが、その修正が間に合わなくなった時、センターバックがドリブルで前に出ていくスペースが生まれます。

ところがこの横パスが遅いorセンターバックの進行方向とは逆にズレて出してしまうと、ドリブルに移るまでに時間がかかってしまい、せっかくのスペースが埋められてしまいます。

もちろん速過ぎたりバウンドしてコントロールに時間がかかるようなパスも、望ましくありません。

逆にこの横パスがドリブルにスムーズに移行できるような強さ・方向のパスだと、相手の前線のプレスをかいくぐって中盤に数的優位を作り出すことができます。

たかが横パス、されど横パスです。

最終ラインからのビルドアップを狙うのであれば、この横パスは何よりも重要だということです。

 

中盤で数的優位が作れれば、チャンスになる

今日の試合も、得点シーンやチャンスを作り出した攻撃の始まりはセンターバックのドリブルからが多かったです。

試合中、相手FWや中盤が高い位置から追いかけるようにプレスをかけてくることもありました。

センターバック2枚に相手センターフォワードとトップ下がプレスをかけ、2対2の状況です。

そうなると、どうしてもGKに戻して前線にロングボールという対処になることが多くなってしまいます。

これではなかなか思うようには攻められません。

ですがそんな時でも少しずつGKと連携してポジショニングを整えられるようになり、3対2の状況を作り出し、そのプレスを上手くかいくぐるシーンもありました。(もちろん、紙一重のシーンも。汗)

そこではやはり横パスがきれいに通っていることが条件でした。

相手の守備のポジショニングの修正を上回る速さで横パスからのドリブルに移行できたことがポイントでした。

そして始まりは最終ラインの深いところからですが、そこから生まれた中盤の数的優位がチャンスや得点につながることが、改めてわかった試合でした。

やはりセンターバックのクオリティは大事です。

まだあまりじっくりと日本代表の試合は見ていませんが、代表のセンターバックにも、求められるのはこんな能力かもしれませんね、

 

 

Yasu


PAGE TOP