サッカーはかなり特殊なスポーツ?脳と身体の関係から考えてみる

2017年5月4日

今回はちょっと違った視点から、サッカーについて考えてみましょう。

皆さんは、この写真をご覧になったことがありますか?

ホムンクルス・人形

では、こちらはどうでしょう?

ホムンクルス・図

何とも奇妙な画ですよね。この写真は【ホムンクルス】と呼ばれる、脳の大脳皮質の運動野、感覚野における身体の各部位が占める面積を表したものです。今から50年ほど前にカナダのペンフィールドという学者さんが脳に一か所ずつ電気刺激を与えながら(!!)、脳のどの部分が身体のどこに対応しているかを実験で確認し、その結果をまとめたものです。ちょっとあまり想像したくないですね。汗

大きい部位ほど神経支配が発達しており、繊細な感覚を持ち、細かい作業が可能となっています。

その前提でこの写真を見てみると、手や口が異様に大きいのもうなずけますね。人間の身体の中でも、手の指や口の中ほど感覚が鋭敏で細かく動く部分はありませんよね。

 

わざわざ扱い辛い足を使う、サッカー選手

こうして考えると、プロ・アマ問わずサッカー選手というのはだいぶ特殊な人達ですよね。自分もそのうちの一人ですが。笑 先ほどの写真からもわかるように、ホムンクルスの姿は本来の人間の姿とは違って、手と足のサイズが非常にアンバランスです。これは足の方が手よりも圧倒的に脳内の領域が少ないことを意味しています。要は足は本来、細かい作業には向いていないということです。わざわざそんな人体の中でも扱い辛い部位でスポーツをしようって言うんですから、数あるスポーツの中でも非常に特殊なスポーツであると言えます。

それでもサッカーを続け、トレーニングを積んでいけば、そんな神経支配の少ない部位でも落とさずにボールをリフティング出来たり、浮き球をトラップしてコントロールしたり、インサイド・アウトサイド・足裏を使ってフェイントをかけたり、なんなら手で投げるよりも遠くにボールを蹴ることが出来たり、大したものですよね。

 

ミスが起こるスポーツ、サッカー

よくサッカーはミスをするスポーツで、ミスを減らすことが勝利へのポイントである、なんて言われることもありますよね。「良いプレーをたくさんする」ではなく「ミスを減らす」という、ミスが起こる前提で話をしているところも、足が本来使い辛いものであるという認識に起因しているのでしょうか?

 

自在にボールを扱うには、やはり質の高い練習が必要

脳に占める領域の割合の小ささから、足でしっかりと思い通りにボールを扱えるようになるには、手で扱う時よりも回数が多く、よりその動作を意識しながらボールに触らなければいけない、と改めて感じますね。そういった意味でも、普段のサッカーのトレーニングは出来る限りボールを扱ったものであるべきで、一人あたりのボールを触る回数がいかに増えるかを意識して、そこにどのようにボールを扱うかの意識が伴うようなメニューを作らなければいけないということですね。特に神経系が発達しているジュニア世代にとっては大事なことだと思います。

また、サッカーに必要な身体の動かし方、足の運び方もやはり同様の考え方をもってトレーニングしないといけませんね。一般的な身体の使い方の上手さから、さらに一歩サッカーにとって理想の身体の使い方に向かうためには、そこの考え方や発想がポイントになってくるんだと思います。

 

Yasu


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