シーズン終盤に起こりがちなサッカー選手の怪我3つ【U15】

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photo credit: Injury Break via photopin (license)

 

 

もうすぐ今シーズンも終わりです。

昨年に続いてFCユトレヒトのU15を担当しましたが、このシーズン終盤において発生しがちな怪我に傾向がみられました。

シーズン終盤、特に3月くらいから怪我が増えがちなのですが、特にこの3つが多かったです。

完全に離脱したものから、「ちょっと気になるんだけど」と相談を持ち掛けられたものまで幅広く含んでいます。

1つずつ見ていきましょう。

 

≪足関節捻挫≫

最も多いのが足関節捻挫ですね。

発生する原因は自爆系ものから、悪質タックル系のものと様々ですが、その傾向も自爆系に寄っていました。

自爆系、と書くと本人のせいで怪我をしたイメージに取られがちですが、そもそも足関節捻挫が起こる背景に【疲労】があります。

疲労からくる神経系のシグナルの遅延によって、適切なタイミングで足関節周囲の筋肉が機能せず、プレー中の足首の安定性が失われた結果、捻ってしまうということがあります。

試合前のテーピングラッシュに見舞われるのも、シーズン終盤特有の出来事です。

 

≪股関節痛≫

股関節周りの痛み・違和感も終盤になるとグッと増えます。

疲労が蓄積しやすい部位ですからね。

特に内転筋由来のものが多い傾向にあります。

内転筋には骨盤を安定させる機能があり、特にサッカーのような片脚で体を支える場面が多い競技において、大きな負荷がかかります。

ほかの骨盤周りの筋肉や体幹を安定させるための筋肉のバランスも影響してきますが、内転筋に症状が現れることが多かったです。

いわゆるグロインペインと呼ばれ長期慢性化することも多い股関節痛ですが、ここ最近のシーズンでは早期発見・早期対応によってそこまで長期化することはありませんでした。

せいぜい一か月くらいです。

対策としての疲労のコントロールはもちろん、早期発見は結構ポイントです。

初期は痛みがあってもやれてしまうことも多いのですが、そこであえて攻めの休息をとれるかが、治療のポイントかと思います。

 

≪ハムストリング痛≫

肉離れも含めて、ハムストリングの張りを訴える選手もいました。

特に肉離れはわかりやすく3月下旬以降に発生しています。

だいたいそろそろだよなーって思ってると、案の定選手のほうも相談に来てくれます。

他の2つの怪我と同様ですが、筋肉系のケガの原因の多くは疲労です。

身体が強くケガと無縁だった選手でも、シーズン終盤になって異常を訴えることが多々あります。

再発も多いので、試合前には特別に股関節周りの筋のケア、ウォーミングアップに特別に時間を割いたり、ちょっとひと手間が必要な怪我です。

 

≪コンディション管理は難しい≫

足関節捻挫、股関節痛、ハムストリング痛という3つが、良く起こりがちな怪我でした。

監督が選手のコンディションに気を使ってトレーニングメニューを汲んでくれているので、もともとシーズン通して怪我はそこまで多くはありません。

それでも、シーズン終盤になってくるとなかなか疲労が抜け切らず怪我をしてしまう、コンディションを崩してしまうということがあります。

僕も監督も、まだまだ改善すべきところがあるはず、と課題を感じています。

一方で、成長期にある選手が多かったにも関わらず、成長痛と呼ばれる類のケガはほとんどありませんでした。

他のカテゴリのケガもマメにチェックするのですが、他のカテゴリでもそう多くはないみたいです。

なんでなんでしょう。今度、クラブのフィジオとも話してみたいと思います。

 

≪まとめ≫

ということで、各怪我について簡単にご紹介しました。

もちろんコンディショニングを徹底して怪我を予防することが一番なのは言うまでもありません。

そして次に大事なのが、「では起こった時にどうするか」です。

無理してやらせるのか、大事を取って休むのか、そもそも休むことが許される雰囲気になっているのか、というのはとても重要です。

「簡単に休ませられたら苦労しないよ」という声が聞こえてきそうですが、「休ませずに無理させたほうがリハビリとか長くなって後々大変だわ」ということがもっと浸透してほしいなと思います。

 

Yasu


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