コンディショニングは計画的に、かつ柔軟に

Plan

2014年ももうすぐ終わりですね。

今年一年、ワールドカップという一大イベントがあったのにもかかわらず、例年以上にあっという間だった気がします。

年なのでしょうか。

それともまわりの景色を見る暇もないくらい、人生を駆け抜けているということでしょうか。

前者というと関係各所(?)からお叱りのお言葉を頂戴しかねないですので、後者ということにしておきます。

さて、この年末に近づくにつれて、日本ではガンバ大阪が三冠を達成したり、モンテディオ山形がJ1に昇格したり、シーズン終了に伴うドラマが生まれましたが、オランダではまだまだシーズン中盤です。

特に12月中旬から1月上旬までは、「ウインターストップ」といって公式戦はトップ、ユースともにストップしますし、練習も行われません。

なんせ寒くて雪が降って、サッカーどころではないからです。

このウインターストップを機に、自分のチームの前半戦を振り返ってみます。

 

<<いい感じに折り返したシーズン前半>>

まず最近で言えば、私の帯同するFCユトレヒトU15は、クラブのユースカテゴリ内でその月に素晴らしい成績を上げたチームとしてクラブから表彰されました。

“Team of the month”と呼ばれるもので、今回のは11月分の表彰ですね。

シーズン序盤こそいいスタートダッシュが切れたとは言い難かったのですが、徐々に勝ち星を重ね今ではリーグ12チーム中3位、同時並行して行われていたこの年代でのカップ戦ではグループリーグを突破し、トーナメントに駒を進めています。

FCUO15 シーズン前半記録

リーグの成績はこんな感じです。

優位に試合を進めていても勝ちきれない試合があったり、序盤は若干不安があったのですが少しずつ調子をあげ、ウインターストップ前の大事な上位チームとの対決を制したあたり、今シーズン前半のチーム作りは上々の出来だったと思います。

ウインターストップ明けはこのグループの上位4チームと、もう一つのグループの上位4チームを合わせて上位リーグを構成し公式戦を行い、この年代のチャンピオンを決めます。

 

<<コンディション管理も結果に繋がっている>>

気になるところは今シーズンのケガの具合ですが、今のところ怪我が原因で試合にベンチ入りすらできなかったのは3例でした。

腰痛一例、膝の痛み一例、下腿(ふくらはぎ)の筋伸張一例(←かなり軽度の肉離れのような状態)の3例で、それぞれ一試合ずつ、公式戦で当該選手はベンチ外となりました。

いずれもシーズンが始まった9月から1~2か月以内のものでしたが、この時の様子で言えば、トレーニングが毎週月・火・木・金と行われ、土曜日に公式戦というサイクルが少々負荷が高いような印象はありました。

そして「これはちょっとおかしいかも・・・」と思い出したのは、センターバックの選手が試合終盤に足を攣るようになったのを見てからです。

もともとそこまで試合中のスプリントが多くないポジションですし、フィジカル的に弱い選手ではなかったので、印象に残っていました。

ほぼ同時期に上記の3例が起きたのを見て監督に相談、試合前日の金曜のトレーニング負荷をこれまで以上に減らしていく方向性になりました。

負荷のことを考慮に入れて計画的にシーズン全体のトレーニングを立てることがサッカーのピリオダイゼーションのポイントですが、シーズン途中の選手達の様子を見て、そこから調節していくことももちろん重要です。

それ以降、選手のコンディションも落ち着き、ウインターストップ前一か月は怪我による離脱はゼロに抑えられました。

打撲などで試合後の処置が必要な例はいくつか出ましたが、運良くそれほどひどい怪我には至らなかったことも大きいです。

これに関しては監督も「今シーズン上手くいっている要因の一つは、間違いなく怪我の少なさだ」と言ってくれたので、自分としてもうれしい言葉でした。

 

<<割り切ってコンディションを優先させる決断>>

今のチームの監督は、昨シーズンはサテライトチームを率いたり、その前はU16を担当したりと経験豊富な人物なのですが、特にピリオダイゼーションによるコンディショニングに重きを置いています。

かといって、現在のU15のチームにおいて積極的にコンディショニングトレーニングを行っているわけではありません。

この年代の難しいところですが、成長期の選手や成長期を抜けきっていない選手に対してコンディショニングトレーニングを用いることについては、慎重にならなければなりません。

その理由は、以前のブログに書いた通り、成長途中であるユース選手ならではの理由です。

ユース世代だからこそ必要な、コンディショニングの考え方

 

 

この監督はそのこともしっかり理解していて、トレーニングをし過ぎないことがより良いコンディションとトレーニング効果をもたらすことを知っているので、先述のようにトレーニング負荷を調節したり選手を休ませることにもほぼ抵抗がありません。

え、そんなあっさり?っていうくらい、決断は早いです。

この監督のきちんとしたコンディショニングについての理解と柔軟な姿勢が、今のチームの調子につながっていると思います。

ウインターストップ明け直後はまた注意が必要ですが、このままコンディションを落とさないように、怪我人を出さないように戦い抜き、選手達の未来へつなげたいと思います。

 

 

Yasu


PAGE TOP