サッカーにおけるスピードについて考えてみた②

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photo credit: taka_suzuki TEAM MUGEN, #15 Takuma Sato via photopin (license)

 

上位のチームに勝ったからってやたらとマックに行きたがるセカンドチームの大半の選手を尻目に、「いや、自分いいっす」という感じで華麗にスルーする最年少15歳。来シーズンはこの子がチームの中心だろうなとなんとなく思いますYasu@yasuhiradeですこんにちは。

 

サッカーとスピードネタ第2弾は、トップレベルの選手のパフォーマンスに迫った論文についてです。

ちなみに第1弾はコチラ↓

サッカーにおけるスピードについて考えてみた①

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High Speed Running and Sprinting Profiles of Elite Soccer Players

 

方法

対象はレアル・マドリード一本釣り。

2001/2002シーズンから2006/2007の計6シーズンを通して、彼らの高強度ランニングとスプリントが対戦相手と比較してどうだったのかを調査しています。

パフォーマンスの数は計2082本。レアル・マドリードが1051本、対戦相手は1031本でした。

ポジションごとのパフォーマンスの数は

センターバック=536、サイドバック=491、センターハーフ=544、サイドハーフ=233、フォワード=278です。

そしてシーズン終了後に、対戦相手を順位を参考にカテゴリ分けしています。

1~5位=Very strong、6~10位=Strong、11~15位=Intermediate、16~20位=Weakといった感じです。

フィジカルパフォーマンスは21.2~24.0㎞/h=高強度ランニング、>24.0㎞/hをスプリントと定義して、それぞれの本数を計測しています。

 

結果

高強度ランニング

レアルの選手は平均して対戦相手より高強度ランニングでの走行距離が短いという結果になりました。

ポジション別には、サイドバック以外のポジションで有意に対戦相手より走行距離が短いという報告がなされています。

 

スプリント

スプリントでも同様に、レアルの選手が平均して対戦相手よりスプリントの走行距離が短いという結果になりました。

ポジション別では、サイドハーフとフォワードの走行距離が有意に対戦相手より短く、逆にサイドバックはより長い走行距離が報告されています。

 

対戦相手の強さとの関係

対戦相手の順位と、レアルの選手たちの走行距離に有意な違いは見られませんでした。どんな相手だろうとそんなの関係ねぇ!という感じでしょうか。

 

まとめ

レアル一本釣りな調査が面白そうだったのでまとめてみましたが、走行距離が長ければ試合に勝つといった単純なものではないということですね。試合を決定づける要因に走行距離よりも重要視すべきものがある、とも言えます。

 

ちなみに、2001/2002シーズンから2006/2007までレアルの監督は6回変わっています。

ビセンテ・デル・ボスケ(1999.11-2003.6)

カルロス・ケイロス(2003.6-2004.5)

ホセ・アントニオ・カマーチョ(2004.5-2004.9)

マリアノ・ガルシア・レモン(2004.9-2004.11)

ヴァンデルレイ・ルシェンブルゴ(2004.12-2005.12)

フアン・ラモン・ロペス・カロ(2005.12-2006.6)

ファビオ・カペッロ (2006.7-2007.6)

 

個人的に、強いチームというのはサッカーのアクションが対戦相手よりも多い傾向があると思っているので、(もちろんそのクオリティも大事ですが!)今回の調査結果よりも、そもそものパフォーマンスの母数であるレアル1051本、対戦相手1031本という数字のほうが興味深かったりします。

また別の記事で書きますが、サッカーのアクションをより効果的にするには、いつ、どのポジションから、どの方向に、どれだけのスピードで、というのが重要になってきます。全て高強度スプリントである必要は必ずしもなく、それぞれが「シチュエーションに適した」クオリティで発揮されるべきです。そういう意味では、走行距離のかみ砕き方が今後大事になって来る、というかすでになっていると思います。

 

そんな感じです。

おしまい。


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