同じシステムでの約束事の違い

サッカー パス

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サッカー日本代表、対オーストラリア戦が昨日行われましたが、結果は2-1で日本が勝ちましたね。

前回のホンジュラスと比較しても球際やプレッシングの激しさで難しい試合になるだろうと予想されていましたが、やはり楽な試合ではなかったようです。

私はこの試合、オランダ時間では昼の11時20分キックオフだったこともあり、部分的にしか見られなかったのですが、前半はかなり難しそうな印象で、少しシステムをいじってから後半は日本がより主導権を握ってプレーできたのではと思っています。

実はこの試合の二日前、オランダ対ラトビアの試合をスタジアム観戦してきたところなのですが、やはり同じシステムでもオランダと日本の戦い方には大きな違いがありました。

今回はそこについて書いていきます。

 

<<前を向いた時の約束事>>

大きな違いは、センターバック、もしくはボランチの選手がボールを持って前を向いた時のプレー選択かなと思いました。

オランダは味方が前を向いた瞬間にセンターフォワードが動き出し、縦パスを受けていました。

ボランチのスナイデル選手、クラーシ選手からセンターフォワードのフンテラール選手への縦パスは何本入ったかわかりません。

これを可能にしたのは、パスの出し手と受け手の共通理解があったのですが、それ以上に「それ以外の選手がパスコースに蓋をしない」ポジショニングを取っていたことが大きいかなと思いました。

試合中、選択肢の一番初めに来るのは、ゴールに最も近いセンターフォワードへの縦のパスです。

それを通すために、ボールを持っていない選手が縦のパスコースから離れて立ち、それによって相手DFの間も距離が開いて、パスが通しやすくなっていました。

チーム全体で共通理解が持てていたのではないかと思います。

 

<<日本の約束事は・・・>>

さて、同じ1-4-3-3のシステムでも日本の戦い方はどうだったかというと、試合をフルで観たわけではないので印象だけ。

ビルドアップで相手コートまでボールを運ぶと、そこからサイドを起点にして攻撃することが多い印象でした。

2点目もサイドの崩しから生まれていますから、もちろんサイドを起点にすることも多いのですが、「今のはサイドに散らさなくてもセンターフォワードを狙えたんじゃ?」というシーンもありました。

攻撃時に常にサイドにボールをいったん預けるようになると、それだけで攻撃に時間がかかってしまいますから、相手の守備が整ってしまいます。

それでも一回はサイドに預ける、サイドバックのオーバーラップなどでサイドから崩すということは、それを日本の戦い方に軸にしようとしているのかなと思いました。

もちろん、サイドから中にドリブルで切り込み、ワンタッチパスの連続でペナルティエリアに侵入した惜しいシーンもありましたから、噛み合えばゴールが期待できそうではありますが。

 

<<ビルドアップ時の約束事も>>

アギーレジャパンの快勝と1-4-3-3

 

 

以前書いた記事で、センターバックの選手がボールを持った時の中盤の選手のポジショニングやボールの受け方について、自動的にボールをもらいに行ってしまうのは良くないという話を書きましたが、今回もその場面が見られ、後ろからつなぐという部分ではまだまだ改善の余地があるのではと思いました。

何よりも大事なのは、相手のプレスのかけ方を見て決めることです。

センターバックがボールを持った時にドリブルするスペースがあるなら、そこは空けておいてドリブルさせるべきです。

もしくは中盤に相手選手が集まっているのに、あえて中盤でボールを受ける必要もなくて、ボールをもらうためにポジションを下げるのはサイドバックでもいいのです。

 

<<同じシステムでも違う約束事>>

日本とオランダで、同じシステムもこうしてみてみると、戦い方に違いがあってとても興味深いです。

チームとしてどう戦いたいのかが見えてきますね。

今回は途中のシステム変更もありましたが、ザッケローニ監督時代に採用していた1-4-2-3-1の経験値もあって、今回のように相手の戦い方によって1-4-3-3からのシステム変更が出来るようになれば、それは日本の強みになると思います。

今後、日本の戦い方がどう成熟していくのか、楽しみですね。

 

 

Yasu


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