自分の身体を意識できれば、運動能力はグッと上がる

バランス夕日

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私は週に一回、小学校低学年向けにコーディネーションの指導を行っています。

遊び中心の運動の中で、子ども達の運動能力やコーディネーションの成長を観察しているわけですが、そこではいろいろな発見があります。

コーディネーショントレーニングを継続して気づいたこと | フットボールノコトバ。

 

 

<<やったことのない動きは出来ない>>

当たり前の話ですが、小学校低学年であれば、体の動かし方に関する感覚的な記憶というのは、大人と比較して大きく劣ります。

身体の動かし方の経験値、とでも言いましょうか。

やったことの無い動き、初めてする動きはどうやったらうまくいくか、ということがわからないのです。

まずはいろいろな動きを経験させてあげる、ということが大事だということは、ここ最近のトレーニングから「教える側」として学んだことです。

 

<<スポーツの動きはコーディネーションの連続>>

以前このブログでもご紹介したことがありますが、コーディネーションとは【適切な力加減とスピード、方向性によって運動を効率よく効果的に行う能力】のことです。

運動神経の良さに関連する「コーディネーション」という能力 | フットボールノコトバ。

 

 

従って、相手がいるスポーツや、ボールやラケットのような道具を扱うスポーツ、それ以外の様々な競技、言ってしまえばスポーツ全般でコーディネーションは連続して行われています。

相手に合わせたり、逆を取ったり、転がっているボールにタイミングを合わせたりetc…。

自分の身体の中の感覚やイメージ、外から得られる情報に対して、いかに自分の身体を意図的に対応させていくことができるか、というのがスポーツのパフォーマンスに直結しています。

 

<<自分の身体のコントロール>>

そこでベースとして大事になってくるのが、「自分の身体を思い通りに扱えるか」ということです。

単純なところで行けば、「走っている最中に、右に曲がりたいと思った瞬間に曲がれるか」という話になります。

子ども達の走り方を見ていると、スピードがそんなに出ていなくても、曲がりたくて方向転換をする時にぐるーっと円を描きながらようやく右に曲がる子と、ワンステップで一気に走る方向を変えられる子がいることが分かります。

つまり、身体のどこに力を入れれば方向を変えられるかということが、身に付いてるかいないかが、思い通りに扱えるかどうかということになります。

思い通りに扱うということをサッカー特有の動きで例えると、目で見たボールの所に自分が思った通りに足を振ることができるか、ということですね。

結果として自分の足をボールの中心に当てることができるか、当たってもミートのポイントがずれるか、空振りするか、という結果になります。

 

<<自分の身体がどう動いているのか、というイメージ>>

先に挙げた方向転換やサッカーのキックでは、自分の身体が今どのような姿勢で、どのように動いているのか、という正しいイメージがあるかないか、というところが大きなポイントになります。

頭でイメージしている動きと、実際の動きがどれだけ一致しているか、と言い換えてもいいかと思います。

コーディネーションの指導でも単純に違いとして現れるのは、【片脚で上手くバランスが取れる】子ほど【自由に走り回る能力】が高く、【状況や課題に合わせて動きを調節する能力】が高い、ということです。

よく片脚立ちでどれだけ長く立っていられるか、というゲームをするのですが、そこで上位に残る子は総じてラダーで新しく教えるステップのような、初めて見る運動課題に適応するのが早いです。

片脚立ちはまさに、自分の身体がどのような姿勢なのか、どのような位置にあるのかを意識できていて、自分でちょっとずつ修正できるかが問われる動き(姿勢)です。

このゲームで上位に来る子たちは、そうした部分を感覚でつかむのが上手い、すなわち自分の身体を(比較的、そうでない子に比べて)上手く扱える、ということが言えると思います。

さらに、よりスポーツ特有の動きをさせた時にどこまで違いが出てくるのかは、これからまた観察していく予定です。

現時点では、いきなりスポーツ特有の動きだけを教えるより、自分の身体を思い通りに動かせるように同時並行でトレーニングしていると、スポーツ特有の動きの上達も早いのでは、と考えています。

ベースとして身体を思い通りに動かせるようになると、スポーツ特有の動きに適応する事に対する難易度が下がり、そのスポーツ特有の動きを学ぶ際にもう一つ気を付けなければいけない【状況判断】に意識を回すことができるようになると思っているのですが、これはまだまだ観察が必要ですね。

 

 

Yasu


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