「なぜそれをするのか」の説明だけで取り組み方が変わる

Why

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最近、学校の課題の一環で、運動療法を実際の患者さんに指導する機会がありました。

いつも学校で練習しているクラスメートと違い、正真正銘の患者さんです。

ちょっと違った言い方をすれば、医学的な知識について完全な素人さんです。

ハッキリ言って、勝手は全然違います。

 

<<より簡単な言葉で>>

以前のブログでも書いたことがありますが、素人の方を相手に専門用語をバンバン使うのは相手のことを考えていない、専門家としてはちょっと・・・という振る舞いです。

私もFCユトレヒトで選手と接しているおかげで、何とか伝わる表現を駆使して運動指導に当たることが出来ましたが、これは日本語でも慣れていないと難しいかもしれませんね。

分かっているようで難しい「シンプル」に伝えるということ | フットボールノコトバ。

 

 

 

<<決め手となる「なぜ」>>

なにをやるのかを伝えたとしても、それで相手がやる気になるとは限らないのは、医療の世界もコーチングの世界も、それ以外の業界でも同じことだと思います。

日本人は基本的に言われたことには真面目に取り組む国民性がありますから、大きな問題にはならないかもしれませんが、オランダでは本人が納得しないまま取り掛からせるとガクッと取り組み方の質が落ちます。

知識を与えることができても、本人をやる気にさせることが出来なければ指導とは言えません。

そうならないために私が特に大事だと考えているのは、「なぜ」を伝えることです。

理学療法であれば、運動・リハビリの目的。

サッカーであれば、トレーニングの目的。

これを言うのと言わないのとでは雲泥の差があります。

 

<<「なぜ」を理解するとモチベーションになる>>

なぜ、その運動をしないければいけないのか。

なぜ、このトレーニングが自分にとって必要なのか。

それを知っているのと知らないのでは本人の取り組み方はもちろん、効果にも違いが出てきます。

当然ですが、物事は質・クオリティが大事だからです。

間違ったやり方や、やる気のないものを何時間やったところで、大きな効果は期待できません。

誰しも、目的がハッキリしていなければ、一生懸命にはなかなかなれないですよね。

だからこそ「なぜならば」の一言でモチベーションを上げてやることが必要なのです。

オランダ人、特にオランダ人の子どもは分かりやすいくらいこれで取り組みが変わります。

日本人も表面には表れにくいですが、きっとこれがあるのとないのでは、取り組み方や結果に違いがでるのではないでしょうか。

言い方を変えると、人を指導する立場にある人は「なぜ」を理解して、かつ相手にわかるように伝える能力が求められるということですね。

指導する側としての自分のこれまでを振り返ってみると、思い当たるところは多いです。

オランダではサッカーも理学療法も考え方が非常にロジカルですが、ロジカルな考え方というのは相手に「なぜ」を伝えるのに効果的であると、最近とても感じています。

単純に、わかりやすいからでしょうか。

今ここで学ぶ意味というものを改めて実感した日でした。

 

 

Yasu


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