【疲労とバランス能力の関係性】評価はよりファンクショナルがいいよね、と思った話

balanceandfatigue

photo credit: GettyImages – Igualtat via photopin (license)

 

ちょっとタイトルに惹かれて、以下のような文献を読んでみました。

Fatigue-induced balance impairment in young soccer players. – PubMed – NCBI

『ユースサッカー選手における、疲労が引き起こす姿勢保持不全』というタイトルです。両足立ちと片足立ちを検査したのち、サッカーの試合と同程度の疲労を引き起こすであろうというRSA(Repeated sprint ability)テストを行った後、もう一度同様に姿勢保持の検査を行い、その関連性を求めた研究です。

結果から言うと、やはりRSAテスト後では有意に姿勢保持の際に重心があっちこっち行ってしまうことと、疲労の関係性が認められました。疲労がたまるとバランスを崩しやすい、ということです。ざっくり言うと。

大方の予想通り、といったところなのですがこれを読んで引っかかってしまったのが評価の方法について。

まず、姿勢保持のテストが両方とも静止したものであったこと。そりゃー検査のしやすさとか諸々の理由があったとは思いますが、現場にいるものとしてはサッカーで起こり得る動きに限りなく近いものでの結果が知りたかったところです。少なくとも、Hop系のテストとか。まあこの辺は著者の方も言及してます。理解してますよ、難しいのは(´・ω・`)

また、RSAテストはサッカーの疲労を再現するテストとしてその妥当性が認められていますが、その実態はシャトルランなので、実際の試合ではボールを足で扱ったり判断を要求することで脳にもっと負荷がかかっていると予想されます。なので妥当性は、ホントかな?と生意気にも疑ってかかっております。要勉強です。

 

≪まとめ≫

まとめ、というほどのこともでもありませんが。

僕らのような医療系の人間は、特に研究からどのように現場に生かしていけるかを日々考えています。今回のような先人達の研究をもとに、こうなのでは?という仮説を立て、さらに実証していくことが求められます。その際に気を付けたいことは、サッカーから逆算した評価であることです。どれだけファンクショナル(機能的)であるか?とも言い換えられますが。それが医療のスペシャリストがサッカーの世界を見るときに必要なことで、そのためにもサッカーに関わる医療の人間はサッカーを深く知らなければならない、と僕は考えます。そのサッカーを学んだ視点で、このような研究を見ていくことでそこから現場に生かせる要素を取り出すことができるはずです。

とりあえず僕は、もっと論文を速く読む練習します。遅いったらありゃしない(´-ω-`)


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