スタッフでコミュニケーションを強化すべき理由

 

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photo credit: Archer Dental staff meeting at dentists office via photopin (license)

 

自分のチームの中で、コーチングスタッフとメディカルスタッフのそれぞれの役割がハッキリしているかどうか、というのは重要です。

簡単に言うと、試合における戦術や選手起用というのは監督の役割で、選手のコンディションの把握や試合に向けてのメディカルな準備、怪我などのアクシデントに対応するのはメディカルスタッフの役割です。

では、もし監督とメディカルスタッフの間で、その仕事内容の理解に食い違いがあったとしたら、どうなるでしょうか?

監督がメディカルスタッフに期待していることと、メディカルスタッフが自分の仕事だと思っていることが異なってしまったら、一番の被害を被るのは、選手ですよね。

でも意外と、この共通理解というのは細かい部分で得られていないような気がします。

なぜならメディカルに関していえば、一方は専門家でもう一方はそうではないからです。そもそもの知識や理解度に違いがあって当然なのです。

このような問題を解決するための第一歩は、やはり【コミュニケーション】です。

実は先日、ワールドフットボールアカデミー主催のNationaal Voetbal Symposiumというシンポジウムに参加してきました。

主な対象はアマチュアチームの指導者というこのイベントでしたが、メディカルの人間にも大いに学ぶことがありました。

そこでもチームの成功のカギは監督とメディカルスタッフのコミュニケーションであるとされました。

 

≪やるべきことを明確にする≫

コミュニケーションの最も有用な効果の一つに、自分のやるべきことが明確になる、ということがあります。

最初に述べたメディカルスタッフの役割は、あくまで一般的なものです。

実際には、監督とメディカルスタッフがお互いの仕事内容をどの程度理解しているかによって、役割の分量は変化します。

もちろんチームの全責任は監督にあるので、どのくらいの役割をメディカルスタッフに求めるかは、監督の裁量次第ということになります。

監督がどのようにメディカルスタッフの仕事を理解していて、何を期待しているかは、結局のところ話してみないとわかりません。

 

≪出来ないことを明確にする≫

監督とのコミュニケーションでメディカルスタッフに求められていることが明確になれば、その次にすべきことは「出来ないこと」を明確にすることです。

例えばウォーミングアップ前のテーピングやマッサージに何分取れるのか、その時間内に監督の要求は収まるのか、考えて答えを出さなければいけません。

難しければ「難しい」と言わなければいけません。

監督がより思い通りにマネージメント出来るように、ほかのスタッフは全力でサポートすべきですが、出来ないものは出来ないと伝えなければいけません。

それが専門家としての自分の役割の一つです。

無理難題に答えるのがプロフェッショナルではなく、自分の出来ることと出来ないことを知っており、それを相手に伝えられることがプロフェッショナルです。

監督がメディカルスタッフに「無理」が存在することをイメージできないとすれば、それは至極当たり前の話で、それを伝えるところまでがメディカルスタッフの仕事です。

 

≪必要なことを必要な時に言えるようにする≫

そして、試合中であれば、選手交代にメディカルスタッフの視点が必要になるときがあります。

ハッキリと怪我をしたとき以外にも、プレーにネガティブな変化が見られたときに、これ以上続けることは怪我のリスクになると判断できれば、それはメディカルスタッフから監督へ伝えられなければいけません。

そうなったときに、自分の声がすぐに監督に届くように道筋を作っておく必要があります。

具体的には、事前に怪我のリスクのある選手の存在を伝えておく、という事です。

そういった事前の根回しもコミュニケーションの重要な役割です。

 

≪まとめ≫

という事で、現場で監督とメディカルスタッフが話し合っておくべきことは山ほどあります。

監督にしても、試合中になって急に色んな情報をぶっこまれるたり必要以上に想定外のことが起きては、きっと困ることでしょう。

あらかじめ、どんな情報が届く可能性があるかを伝えておいて、色んな計算が立つようにすることは、スタッフとして監督のマネージメントを助けることになります。

そのためにも、コミュニケーションは何よりも重要なのです。

ただ仲良く話すことがコミュニケーションではなく、やるべきこと、出来ないことを明確にし、必要なタイミングで必要なことが言えるように場を作っておくという、目的達成の手段が、コミュニケーションということです。

 

Yasu


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