脳震盪の判断に困ったら大袈裟でもいいからプレー中止したほうがいい

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photo credit: Radar286 North Sydney Bears vs Newtown Jets 20.08.16 via photopin (license)

 

図書館で作業、勉強すると自宅でやるより5倍は捗っている一人じゃ集中できない野郎、Yasu(@yasuhirade)ですこんにちは。

前回はヘディングと脳への影響について書きましたが、今回は脳震盪関連の内容です。

まだまだ情報の普及は足りてないと思われるので、この手の記事は何度でも書いていきます。

≪脳震盪後、プレー継続。後遺症が出た例≫

まずはこちらの記事。

ざっくりと、事の顛末はこちら。

高校生のハンドボールの練習試合中、ジャンプシュートした選手の膝が顔面に入る

顧問が意識の有無を確認。約3分後、プレー可を自己申告。約2分間再出場

試合後、顧問から家族へ脳震盪の可能性を報告。病院への搬送を促す

夜になって再度顧問から連絡、病院へと搬送。顔面骨折と頚髄損傷が判明し、入院

本人に事故直後や再出場の記憶なし

約8ヵ月入院。記憶力など高次脳機能障害発症

現在は両腕にしびれ、特に左手に感覚障害が残る

 

プレー継続と後遺症との関連性は今となってはわかりませんが、プレーさせることによってもっと悪くなる可能性があったことは間違いありません。

≪とっても勉強になる対応マニュアル≫

上記の事例での最大のポイントは、受傷後に脳震盪が疑われたにも関わらず、競技に復帰させてしまった点です。顧問の方は試合後に保護者の方に脳震盪の可能性を報告、病院への搬送を促していたということですから、脳震盪の危険性についてそれなりに理解があったものの、受傷後のチェック・安全管理が不十分だったといえます。顧問の方にさらにムチを打つつもりはありませんが、「チェックの方法を知らなかった」「事態を甘く見てしまった」ということです。

このような状況はどんなスポーツ現場でも起こり得ることであり、すべての指導者・スポーツ医療関係者が直面する可能性のある事です。

ではどうしたらいいのか、どうやって勉強したらいいのか、参考になるサイトをご紹介します。

こちらには専門家でない方でも脳震盪かどうかをチェックする方法が載っています。是非指導者の方にもオススメです。

さらに、上記の記事を含めて脳震盪についてに情報をまとめた記事がこちら。整形外科医の方が運営されているブログで、とっても勉強になります。スポーツ医療関係者必見!

≪大袈裟で済んだらいいやん≫

脳震盪に限らず、スポーツ現場での怪我への対応で僕が特に気を付けているのは「大袈裟で済んだらいいやん」です。

さして重症でない怪我やコンディションについて話す時に、時々、指導者の方や保護者の方、選手本人に「え、そこまでやるの?」というリアクションをされることがあります。もちろんそれは、一般の方のリアクションとしてはごく自然なことだと思っています。なぜなら、当然のことですが、専門家ほどの知識や経験を持ち合わせていないからで、それ自体は何ら悪い事ではありません。

ただ、脳震盪をはじめとする命の危険に関わることでは話は変わってきます。頭部に関する怪我が起こった場合、専門家でない指導者の方であれ保護者の方であれ、判断しなければいけない状況というのは起こり得るものです。そこでチェックに自信が無かったり判断に困ることがあるかもしれませんが、そんな時は大袈裟に安全策をとってしまったほうがいいのです。事態を甘く見て悪い方向に判断を誤って取り返しのつかないことになるくらいなら、慎重すぎる方向に判断を誤って「あれは大袈裟だったねぇ」と後になって笑い話にできるくらいのほうが、はるかにマシというものです。

≪まとめ≫

繰り返しになりますが、冒頭のニュースになった顧問の方を強く追及したいわけではありません。スポーツに関わる全ての人にとって、他人事ではありませんよ、ということが言いたいのです。もちろん自分自身にとってもです。

時には選手の「プレーしたい」という勢いに押されて、もしくは試合終了まであと少しだから、と脳震盪の疑いがあるのにも関わらず判断が揺らぐことがあるかもしれません。根底には「本当は大したことないかもしれないのに、大袈裟な判断をしてプレー機会を奪ってしまったら、試合に負けてしまったらどうしよう」という思いがあるかと思います。大きな大会であればなおさらです。

でも、いいんですそんな事は気にしなくて。少なくとも脳震盪が疑われる場合に関しては、大したことあるか無いかは病院で検査することでしかわからないのです。安全を最優先に考えた判断を責めることは誰にもできません。

最低限の知識と安全第一の信念を持つこと、頭への怪我については大袈裟に考えても問題ないこと、がスポーツ現場で当たり前になったらいいですね。

 

Yasu


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