サッカーを出発点にする③ ~サッカーとリハビリ part2~

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前回の記事の続きです。前回は、サッカーを出発点としたリハビリが必要になる時、について考えました。選手が怪我をしたことにより、試合で高いパフォーマンスを発揮できなくなったとき、リハビリが必要になります。そのリハビリは、復帰後にパフォーマンスが怪我する前と比較して最低でも同じレベルでなければいけない、という話までいきました。

サッカーを出発点にする② ~サッカーとリハビリ~

なぜ怪我をするとパフォーマンスが落ちるのか

では、続きに行きましょう。なぜ怪我をするとパフォーマンスが落ちるのか、というところを考えます。

怪我をしたことによりパフォーマンスが落ちる原因の最たるところは「痛み」でしょう。痛みが出るのであれば、身体を動かすのが困難になるというのは、人体の自然な反応です。

では痛みが取り除かれればプレーは出来るのかという話になりますが、例えば痛み止めの注射を打ち続ければいいのかと言うと、そうではないですよね。痛みは身体からの危険信号ですから、無視すべきではありません。痛みが取り除かれたとしても、患部に力が入らなかったり、関節が十分に曲がらなかったりした時も、本人が持つ最大限のパフォーマンスを発揮することはできませんよね。

 

サッカーの原理原則

ではここから、どうやってサッカーを出発点にしてリハビリを行うか、考えていきましょう。そのためにはまず、サッカーの原理原則について知らなければなりません。原理原則とは、サッカーの本質です。サッカーをプレーするためにはどのような身体の能力が必要で、サッカーをプレーしたことによりどのような反応が身体に現れるのか、といったことです。

一つの例をご紹介します。

少し前までは、サッカーは持久系のスポーツだと思われてきました。そのため、サッカーのトレーニングを作る要素として、ただただ長い時間練習する、陸上の長距離のようなトレーニングを行うといった現象が起こっていました。ところが実際はサッカーは瞬発系のスポーツで、ただ時間が長いだけのトレーニングは適切ではないことがわかってきました。この、「サッカーは瞬発系のスポーツである」という部分が、サッカーの原理原則の一つになります。この持久系と瞬発系の捉え方の違いは、サッカーは90分という長い間動くスポーツでフリーランニングが多いという点を、フィジカルの専門家の視点から捉えてしまったがゆえに、起こった捉え違いだと思うのです。実際のところサッカーは、フリーランニングの距離が長ければ勝てるスポーツではなく、フリーになるスピード、数的優位を作るためのダッシュ、1対1、球際など目の前の相手に競り勝たなければならない場面では瞬発系の力が必要になり、それが試合の結果に影響を与えるスポーツです。

 

サッカー原理原則からリハビリを考えるには・・・

サッカーとリハビリの関係でも、同じようなことは起こっていないでしょうか?リハビリの専門家としてサッカーを捉えるのではなく、サッカーの専門家としてまずはサッカーを捉えなければなりません。

例えばある選手がプレー中に怪我をしました。足関節内反捻挫です。プレー続行は不可能。この問題を解決するために、メディカルスタッフの元に彼がやってきました。そしてリハビリが必要だと判断されたのです。

ここで、リハビリを彼の症状に当てはめていくわけです。ここではっきりさせなければいけないのは、彼がどうなりたいか、ということです。具体的には、どのプレーに痛みが出て、どのプレーに問題があるのか、というサッカーのピッチ上で起こる問題についてです。

ここを捉え違うと、いくらゴムチューブで足関節を鍛えようと、アジリティのトレーニングをしようと、実際のピッチ上での動きを解決する方向に持っていかなければ、本来のパフォーマンスを取り戻すことはできません。

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2度目の休憩に入ります。いろいろ頭に浮かんだ順に書いていってますが、果たして年内に着地点は見つかるのでしょうか?笑

 

Yasu

理学療法

Posted by Yasu


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