リハビリにおける6つのアプローチポイント

ルームランナー

さてさて、なかなか収集のつかなくなった前回のテーマは次の考えが浮かぶまで保留にするとして、今日はちょっと違うテーマに行きましょう。

私は現在オランダで理学療法の勉強をしているのですが、以前、リハビリの負荷のバランス【Belasting-Belastbaarheid】について書きました。

リハビリにおける負荷のバランスの取り方

今回はもっと基本的なリハビリの要素について、ご紹介します。

 

【Grondmotorisch-eigenschappenという考え】

Grondmotorisch-eigenschappenとは、「基本的な運動特性」というもので、治療の際はこれらにフォーカスを当てます。それは、

  1. 筋力
  2. (筋)持久力
  3. 柔軟性
  4. 安定性
  5. スピード
  6. コーディネーション

という6つです。

これらについて運動療法などの治療を行っていきます。

それぞれに細かいメソッドがあるのですが、わかりやすい例として柔軟性について簡単にお話します。

 

【柔軟性にアプローチするには】

柔軟性とは筋肉の柔らかさのことですが、それは人体においてどのような影響を与えるかというと、一つは関節の可動域です。ですので、治療の際は関節可動域を評価し、それが患者さんの持つ問題の原因で、筋の柔軟性からくるものだと判断されれば、それを改善するために施術を行います。

この施術は2パターンあって、患者さんが自分で行うActiveなものと、理学療法士が行うPassiveなものがあります。どちらで治療するかはその理学療法士のさじ加減になりますが、なるべく患者さん自身が自力でできるものを提供します。

理学療法士が行うのは筋のモビライゼーションで、そのやりかたはContraction-Relaxという手法です。筋肉を収縮させて、その後ストレッチをかけます。筋肉が収縮した結果、緩むという性質を利用します

施術後、評価して効果があったかどうかを確認していきます。さらに、ここからが重要なのですが、患者さんにはきちんと日常生活でどのようにケアをしたらいいか、アドバイスを行い、自分でできる柔軟性確保の運動も指導します。

 

【6つの「基本的な運動特性」に分解して考える】

これが柔軟性に対するアプローチの仕方です。もちろんざっくりとした解説ですので、実際はもっと細かいクリニカルリーズニングも加えて治療手段を考えて行きます。

サッカーの現場では、慢性的な筋の傷害については、特にこのモビライゼーションなどのテクニックは使えると思います。またテクニックではないですが、6つのGrondmotorisch-eigenschappenのうちで、どの要素が傷害に関係しているか考える、というのは治療でアプローチするポイントが明確になるので、非常に重要な考え方だと思います。

 

Yasu

理学療法

Posted by Yasu


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