半月板損傷とサッカー選手

脚

自転車のブレーキが壊れました。

もうかれこれ5年は乗っている自転車ですが、なんだか最近色々壊れだして大変です。パンクもよくします。

ちなみに最近チリンチリンも盗まれました。

口で言う訳にもいかないので、買わないといけないのかメンドクサイ、と心の闇が広がっています。

自転車の国オランダで自転車運が無いとかなんか国から拒否されている気がしますYasu@yasuhiradeですこんにちは。

本日のテーマは半月板。半月板、というと誰でも一度は耳にしたことがあると思います。残念ながらサッカー選手にとっても、特別珍しい怪我というわけではありません。

どういった怪我なのか、どういった検査があるのか、紹介していきます。

(※2017年3月21日追記)

 

【半月板の損傷とは】

半月板とは、膝関節に存在するクッションの役割をする、軟骨組織です。この半月板によって、膝は歩行時に体重の3倍の負荷に耐えることができているのです。さらに、これが階段を降りる時には約7倍にもなります。また半月板は外側三分の一の範囲しか血流が届いていないため、この部分であれば縫合して自然修復が期待できますが、内側の三分の二の範囲が損傷した場合は、手術によって部分切除を行うパターンが多いです。

BioDigital Human

▲の黄色と水色のヤツです。

▼さらに大腿骨をどけてみると、
BioDigital Human

こんな感じにくっついてます。

損傷メカニズムは、膝の屈曲とさらに下腿の回旋が加わると損傷、というパターンが多いです。内側の半月板のほうが固定されていて可動性が少ないため、損傷しやすいとされています。

受傷後は腫れや痛み、膝の曲げ伸ばしが制限されます。また、関節の隙間(太ももとすねの骨の間)に圧痛が生じます。

検査法で最もメジャーなのはMcMurray test(マックマレーテスト)です。膝を完全屈曲した状態で、下腿を内旋したまま膝関節を伸展させ、外反ストレスを加える(外側半月板)、もしくは下腿を外旋したまま膝関節を伸展させ、内反ストレスを加える(内側半月板)という検査方法です。

クリック音があれば陽性、なければ陰性です。痛みが指標にはならないので注意です。

感度:70%、特異度:71%

他にもApleyThessalyなどがあります。

Apleyテストでは、下腿を引っ張るパターンと圧力を加えるパターンがあります。

前者で痛みが増せば靭帯損傷の可能性が高く、後者で痛みが増せば半月板損傷の疑いがあります。

感度:60%、特異度:70%

Thessalyも痛みが指標になります。

下腿外旋位で痛みが出れば内側半月板、内旋位だと外側半月板の疑いが高くなります。

感度:66%、特異度39%

 

実際はこれらの検査をやったうえで、半月板損傷が完全にRule Outされなければ、MRIや内視鏡検査が必要になります。そのあとに手術をするかどうかは、また別の話になります。

【サッカー選手にとって、どんな怪我?】

半月板を損傷するというのは、サッカー選手にとってとても大きな影響を及ぼします。オランダでは”Voetbal knietje(サッカー膝)”と呼ばれるくらい、サッカー選手には高い頻度で発生するケガです。日本人で怪我したことのある選手と言えば、有名なのは本田圭佑選手や長友佑都選手ですね。彼らも復帰には数か月を要しましたし、難しい怪我だということですね。

リハビリのポイントはまず何と言っても、Belasting-Belastbaarheidです。このブログでもたびたび登場していますね。術後の経過が良ければ約6週で日常生活の動作が問題なくできるようになります。そこから競技復帰に向けて、サッカーの動作を少しずつ行っていきます。

 

リハビリにおける負荷のバランスの取り方

 

 

特に注意しなければならないのが、内側広筋の筋力低下です。内側広筋とは、太もも前面の内側に位置する筋肉で、外側に位置する外側広筋と共に膝蓋骨の位置をコントロールしています。手術後、内側広筋の筋力が低下する例が見られますが、こうなると膝蓋骨が外側広筋によって外側に引っ張られるため、膝に痛みが生じます。

さらに重要なのは膝関節の安定性をきちんと確保していくということです。それは筋力であったり、固有感覚受容器というセンサーを機能するようにして、安定性を高めていきます。クッションとしての機能が低下している膝では、単純に骨に加わるストレスが増加しています。筋力が低下していている状態で高い負荷を与えることは、変形性膝関節症の発症を早めてしまいます。統計としては術後10年間で4分の3の患者さんが、レントゲン検査によって関節軟骨の変形の兆候が認められます。

そして、復帰に向けてコンディションを上げていく際に起こりやすいのが膝のトラブルです。

サッカー選手ではもちろん、一般の方でもトレーニングの負荷のかけ方や日常のケアのバランスが崩れると他の部分に問題が出てきてしまいます。

注意して、慎重にリハビリしていきましょう。

そのうち、膝周りのケアの方法もまとめます。需要あるかな?

 

そんな感じです。おしまい。

 

Reference

lyth M, Anthony I, Francq B, Brooksbank K, Downie P, Powell A, Jones B, MacLean A, McConnachie A, Norrie J. Diagnostic accuracy of the Thessaly test, standardised clinical history and other clinical examination tests (Apley’s, McMurray’s and joint line tenderness) for meniscal tears in comparison with magnetic resonance imaging diagnosis. Health Technology Assessment. 2015.


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