怪我の回復を早めたければ選手のモチベーションを上げるべき。プロサッカー選手であっても。

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photo credit: Baby It’s Cold Outside via photopin (license)

 

そう、今回のテーマはリハビリ中の回復スピードとモチベーションの関係についてです。

トレーニングを確実に積んでいるのに、機能回復が思ったよりも進まない、と感じたときは、この部分に着目してみましょう。

感情をつかさどる大脳辺縁系の働きが、機能回復に影響を及ぼすことは研究で知られています。

 

≪選手は恐怖とも戦っている≫

プロスポーツ選手であれば特にそうですが、リハビリ後に自身のパフォーマンスが怪我をする以前よりも落ちてしまうということは、死活問題です。

プロに限らず、再び競技をするためにリハビリをやっているのに、待っているのが以前より思い通りに動かない身体だと、想像するだけでもつらいものです。

治療家はもちろん、適当ではなくエビデンスやこれまでの経験から治ると見込んでプログラムを作成していますが、そのイメージは選手と共有できているでしょうか?

一方通行になっていないか、今一度見直したいものです。

 

≪対話に対話を重ねる≫

どうすればいいのかというと、まず初めに選手との対話。

選手が思っていること、考えていること、逆にこちらが思っていること、考えていることを共有します。

そのうえで、選手がリハビリに前向きに取り組めるように促すのです。

選手・患者が前向きになれるのは、その場の雰囲気が明るいことももちろん重要ですが、それ以上に回復・復帰の道のりが明確であるか、ということが影響しています。

 

≪治療を信頼してもらう≫

彼ら・彼女らはリハビリに関しては素人です。

その前提をもって接しなければいけません。

リハビリの回復が予想よりうまくいかないことはもちろんあります。

それは治療家の間では常識かもしれません。

しかし、その常識は患者・選手にとっては常識ではありません。

肉離れの回復期間が約6週かかる、ということは、治療家の間ではよく知られています。

しかし、患者・選手にとってはそうではありません。

向き合って説明しなければいけません。

ここは、手間や時間を惜しむところではないのです。

 

≪まとめ≫

かつてトレーナー仲間と議論になったことがあります。

「選手のリハビリのモチベーションを上げることは、治療家の仕事か?」と。

当時の結論は”No”でした。

自分の身体なんだから自分で目的意識をもって取り組まなければいけない、と。

それがプロサッカー選手であればなおさらだ、と。

しかし今となれば”Yes”だと考えています。

モチベーションを上げるとは、別に選手を笑わせたり、面白おかしくリハビリをすることだけを指しているのではありません。

選手がリハビリにおける目的意識をきちんと持って、プログラムを信頼していることも、高いモチベーションを持っているということです。

しかし、それは治療家・トレーナーの選手に対する説明に依るところが大きいのです。

リハビリが思ってより進まず、かつ選手・患者がリハビリを信じられていないとしたら、それは僕たち治療する側の問題ですよね。

 

 

Yasu


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