2回目は特に注意 スポーツにおける脳震盪

hoofdblessure

photo credit: GO MANLY UNITED via photopin cc

 

先日のサッカー日本代表のジャマイカ戦を終えて、日本代表の香川選手が脳震盪により次のブラジル戦を前にチームから離脱することが発表されました。

香川真司が1か月半で2度脳しんとう起こす 長期休養勧める深刻度 – ライブドアニュース

 

かつてこのブログでも脳震盪について書いたことがあります。

サッカーと脳震盪 ~知っておくべきその対応~ | フットボールノコトバ。

 

 

今回の香川選手は前半に顎を打ったため、試合後に脳震盪の症状が出たとされています。

後半も終了間際に交代するまでプレーを続けたので、「そんなにひどくないんじゃ」「チームから離脱するほどなの?」と思う方もいるかもしれません。

そこで今日は、記事にも書かれていますが香川選手が離脱せざるを得なかった理由について書いていきたいと思います。

 

<<セカンドインパクトシンドローム>>

短期間のうちに脳震盪の二度目で発生することを【セカンドインパクトシンドローム】といいます。

一度目の脳震盪で脳内に軽度でも出血があったとして、その脳内の損傷が完全に治癒し切らないうちに2度目の衝撃を受けると、脳内でさらなる致命的な出血が起こることがあります。

この時の致死率は50%以上と言われています。

そのため、脳震盪が一回起こった後は、完全に回復するまでこのセカンドインパクトを起こさせないことが絶対に必要になります。

たとえ軽度であろうとも、休養期間としてスポーツから離れることが推奨されています。

今回の香川選手の場合はこれに当てはまりませんが、危うく、というところでした。

 

<<復帰までの流れ>>

受傷後、GRTP(Graduated Return To Play)と呼ばれる医師(もしくは有資格専門家)によるチェックを経て、競技に復帰することが推奨されています。

GRTP

(引用元:日本ラグビーフットボール協会HP http://www.rugby-japan.jp/laws/2011/1107_concussion.html

これらのチェックをレベル1から行うと、復帰まで最短で一週間ということになります。

基本的には、医師の指導の下に行われることが望ましいです。

それが難しければ、最低受傷後14日空けてから、上記のGRTPを実行しましょう。

復帰の際は1.無症状、2.GRTPをクリアしている、3.医師からの指示を受けている、ということをに注意を払いましょう。

こちらはチームの指導者や保護者といった、プレーヤー自身以外による管理が必要です。

 

 

<<短期間に2度は要注意>>

さて、今回の香川選手の件ですが、8月下旬に当時所属していたマンチェスター・ユナイテッドにて脳震盪による途中交代をしています。

当時は受傷後一週間で練習に復帰しているようですが、今回のジャマイカ戦をもって短期間に2回目の受傷ということ、1回目に途中交代を余儀なくされたことを考えると、一か月の休養も妥当かもしれません。

付け加えて言うならば、今シーズン内に3回目の受傷があった場合は、今シーズンの復帰すら見送られる可能性もあります。

それくらい、脳震盪の処置には慎重さが必要だということです。

本やマンガ、ドラマなどで、「軽い脳震盪」という表現が出てくることがありますが、決して軽視していい怪我ではないのです。

香川選手にいたっては、選手として焦ってしまうかもしれませんが命に関わることですので、まずは検査を重ねて確実に復帰してもらいたいと思います。

 

 

Yasu


PAGE TOP