子どものスポーツと怪我のリスク。いろんなスポーツやりましょう。

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photo credit: La petite grimace de concentration via photopin (license)

 

 

幼少期からある1つのスポーツにのめりこむ、ということが後々そのスポーツの競技力においてメリットであり、他に差をつけられる、と考えられがちです。

ところが、残念ながら早ければいいというものでもありません。

語学であれば早いほうがいいんでしょうけども、脳の発達は骨や筋肉の発達とはまた別物なので、全部一緒、というわけにはいかないのです。難しいですね。

 

≪繰り返しの動作が原因に≫

今回のお話はこちらの文献をもとにしています。

When Is It Too Early for Single Sport Specialization? – PubMed – NCBI

 

特定のスポーツだけ、としてしまうと本当に決まった動きの割合が多くなります。

身体の一部分に疲労が溜まるのも、うなずける話です。

サッカーだったら、キック動作。

中でもインステップキックが最も股関節に負荷を与える蹴り方であるといわれています。

またインサイドキックも、使用頻度が最も高く、さらに股関節痛(グロインペイン)の原因の一つでもある内転筋を使う蹴り方です。

 

≪身体、上手く使えていますか?≫

これもシンプルな話なのですが、どんなスポーツ動作も効率の良い身体の使い方というものがあります。

サッカーのキックも足の筋力だけでボールを蹴っているわけではありません。

軸足の位置やバックスイング、逆側の手の位置、身体の位置などなど、いろんな要素が合わさって【キック】になります。(その他ポジショニングやタイミングなど諸々ありますが今回は割愛)

自分の身体がどんな位置にあるのか、どのくらい力を入れたらいいのか、そのイメージがあるのとないのでは身体への負担も技能習得の早さも大きく違います。

 

≪教える側、導く側のエゴにならないように≫

当然、万能な考え方でもありませんが、かなり多くの人には当てはまるはずです。

人間の身体、特に子どもの身体には誰しも【発達】というものがあるためです。

一万時間の法則というものが以前よりも広く知れ渡るようになりましたが、それは必ずしもスポーツの世界でトッププレーヤーになるための絶対必要な条件ではありません。いまのところ。

もちろん、技能の習得に反復は不可欠ですが、早く始めればいいってものでもないですね。

子どもをトップレベルに引き上げたいからこその特定のスポーツへの早期特化であると考えているならば、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。

方法はたくさんあります。複数のスポーツクラブに入れることだけが、最適解でもありません。

 

≪まとめ≫

「先んずれば人を制す」という言葉がありますが、【特定のスポーツに絞る】ということにおいては当てはまらないと言っていいでしょう。

他を制すシーンはもちろんあると思いますが、おそらく子どもの間の期間限定の話です。

成長期を過ぎても幼少期の優位性を保ち続けるのは容易ではありません。様々なスポーツのバックグラウンドを持つ子が、成長期を経て、あるスポーツに絞った際に頭角を現すことも十分にあり得ます。

一方で、運動そのものを始めるのは早いほうがいいです。いわゆる運動教室的なもの。

しかしそれは、最も基本的な、身体の動かし方を身に付けるという意味でです。

こういう記事もあるので、参考までにどうぞ。

運動神経の良さに関連する「コーディネーション」という能力 – フットボールノコトバ。
特定の競技のスポーツクラブ内でも、その目的を持ったプログラムがあるといいですね。

そうすることで、効率よく身体を動かせるようになります。

自分のイメージ通りに身体が動いて楽しい、というのはスポーツの楽しさの本質の一つで、今後もきっと変わらないことです。

 

 

Yasu

PHYSIO, 怪我

Posted by Yasu


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